43:本気!

「ふっふっふ。モリウニがこんなところにいたとはな」
「一発大逆転のチャンスだな、相棒」
「しかーも!先手必勝対策も万全!」
「待ってろよモリウニ!俺たちが本気を出せば、モリウニなんて栗のイガも同然!」
仁王立ちした男が二人、デツーの森の入り口で騒いでいた。
なぜか二人ともふんどしを装着している。
無論関わりあいになろうとするものはなく、デツーの森は二人以外、いつも以上に静かだった。

「モリウニはっけーん!」
「ファーストアターーック!」
キン。
逃走!

「…あれ?」
「…ててて、手、が痺れた…」

どうやら防御力が相手は超高いぞ!
しかも、先制権をとっても倒せなければすぐ逃げるようだ!

「くそう、次こそは、次こそは俺たちの本気を見せてやるぜ!」
「リベンジー!」

「おおっと、モリウニはっけーん!」
「スリーピング!」
Zzz…
「よし、寝たぞ!」
「ピエール斬!」
カキン。
「ジュリアスの舞ー!」
ダメージ1。
…?

逃走!

「「あ」」
「…くっ、無理か、無理なのか…」
「いや、あきらめるな、シューティングスター復活のために!」

「次こそは、俺たちの本気を見せてやるぞ!」
「おう!」

「なあ村長や、この村もよくわからんことで賑やかになっとるのう。ちゅうかなんなんじゃ、あの二人」
「本当に…賑やかになればいいというものではありませんよね」
「クレスフィールドの町長さんにでも相談してみたほうがいいべか」
「まあ、もう少し様子をみてもいいかもしれませんよ?害はないみたいですから」

「つっ、次こそはー!」
「本気でー!!」

「…ちょっと、うるさいですけどね」

のどかなダイの村には、最近よく雄たけびが響き渡る。
数日後、クレスフィールドの町長代理がダイを訪れ……最大の雄たけびが響き渡る。
が、それはまた別の話。


No.43: We will do our best next time.
ex...No.44 

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