| 赤ずきん ある森の中に、２人の親子が住んでいました。お母さんはヤサシク、子どもはかわいい、と言えなくもないこともないかもしれないような子どもでした。 ｢なんですかそれ…｣ ｢微妙に棒読みしてるわね…｣ 子どもの方は、いつも赤いバンダナをしていたので、赤バンダナちゃん…は呼びにくいので、赤ずきんと呼ばれていました。そしてある日、赤ずきんはお母さんからお使いを頼まれたのでした。 ｢赤ずきんや、森の奥にすんでいるおばあさんのところにお見舞いに行ってくれない？｣ ｢僕がですか？子ども一人に行かせるのは問題があるような気がするのですが｣ 「（むか）シンディおばあさんのところにお見舞いにいってくれる？｣ ｢もちろんですとも！拙者にお任せくだされ！｣ ｢…じゃ、お見舞いにこれを持っていってね｣ と、お母さんは赤ずきんにかごを手渡しました。 ｢…と、トマトですか？｣ ｢自分がもらって嬉しいものをあげなきゃ｣ ｢…それなら、このぶどう酒も持っていきましょう。原作でもそうですし｣ ｢それじゃ、いってらっしゃーい。道草しないようにね。それと、途中でお酒のんじゃだめよ！｣ ｢しませんよ！｣ 赤ずきんは出かけていきました。 赤ずきんがおばあさんの家へと急いでいると、狼に出会いました。 ｢よう、赤ずきん｣ ｢おや、狼さん。今日はおばあさんの家へ行くんですよ！｣ 赤ずきんは妙に気合が入っています。 ｢そうか、それならお見舞いに、そこらの花でも摘んでいけばどうだ？｣ ｢花…花ですか。そうですね、やはり女性へのプレゼントは花！｣ ｢（こいつ役わかってんのか？）それじゃゆっくり摘んで行きなよ。あっちの方がきれいだぜ｣ （絶対役忘れてるわね）赤ずきんは狼の話に納得して、花を摘みに行ってしまいました。 ｢さて、この間に…｣ 狼はおばあさんの家に先回りしました。 ｢というわけで、お前を食ってやる！｣ ｢……（ぼー）｣ ｢い、いや、こう、普通悲鳴とかあげるもんじゃねぇ？｣ ｢…きゃあ。｣ ｢…もういいや、シンディ、退場しろ…｣ ｢あら、そう？じゃ｣ おばあさんは狼に食べられてしまいました（やる気ないわね…）。 ｢……さて、それじゃここで赤ずきんを待つか｣ 狼はベッドにもぐりこみました。 さて、そのころ赤ずきんは花を摘み終わり、またおばあさんの家へ向かっていました。 ｢ちょっと遅くなってしまいましたが…大丈夫でしょうか？｣ 大丈夫も何も、おばあさんはずっと家にいるはずです。 ｢シンディさん、お酒大丈夫でしたっけ…｣ …もういいわ(疲)。赤ずきんはおばあさんの家に着きました。 ｢あ、そういえばおばあさんのお見舞いに行っていたんでしたね｣ （微妙な思い出し方…）赤ずきんはおばあさんの枕もとに行きました。 ｢よく来たね赤ずきん（裏声）｣ ｢おばあさん、どうして声がそんななんですか？｣ ｢風邪で喉をやられてしまったんだよ｣ ｢いやそれより、なんでタワシ型の帽子を｣ ｢だあぁあぁぁっ！｣ …哀れ赤ずきんは、狼のスクリューアッパーに沈んでしまいました（ストーリー無視ね）。 ｢狼め、それ以上の狼藉は許さんぞ！｣ そこへ、猟師が現れました。 ｢貴様も狼とはいえ、人と受け答えをしていたならば、笑いの心を理解することもできよう！｣ ｢なっ？！ちょ、ちょっと待ておっさん！｣ は、話が違うわよ？！ ｢私の会心の新作を披露してやろう！｣ ――音声中断―― えーっと、猟師さんのお話のあまりの面白さに、狼(と語り手)は悶絶してしまいました。 ｢（お、面白さに…？）｣ （…もういや…） ｢うむうむ、正義は勝つ、じゃのう｣ さっすがお師匠様！じゃなかった、猟師さん！猟師さんのおかげで、おばあさんも赤ずきんも無事でした。 ｢…私だけみたいよ？｣ あ、どうやら赤ずきんは食べられたショックでまだ気を失っているようですが（違）、すぐに回復することでしょう。 ともかくこれで、めでたしめでたし！ 配役 赤ずきん：サヴィアー ｢…まだ頭がくらくらするんですが｣ おおかみ：ディザ ｢死ぬかと思ったぜ｣ おばあさん：シンディ ｢…もう終わったの？｣ 猟師：ライゼル ｢こんなところで新作が発表できるとはのう｣ お母さん：ルナン ｢あんまり出番なくてよかったわ…｣ 語り手１：ユミ ｢金輪際やらないわよ｣ 語り手２：ナック ｢私もう１回やりたいな♪｣ END |
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